のうげの穴

脳神経外科で働くあなたの為にブログを書きます!
医師、看護師、コメディカルの方の少しでもお役に立てられたら幸いです。

2014年03月

脳梗塞(のうこうそく)とは?脳梗塞って何?

脳外科でよく遭遇する疾患に、くも膜下出血・脳出血・脳梗塞の3つがあります。


なかでも今回は脳梗塞について説明します。



脳梗塞は脳外科でメインの病気といっても過言ではないくらい多い病気です。



なので当ブログではこの3つの疾患により力を入れていきたいと思います。




まず脳こうそくとは何ぞやっていうと・・・




脳動脈の閉塞や狭窄により、虚血がおこって脳組織が壊死してしまう疾患です。また寝たきりの原因疾患がなんと第1位です。なので早い段階でのリハビリが重要なのです。




●臨床病型による分類

1、アテローム血栓性脳梗塞
2、心原性塞栓症
3、ラクナ梗塞
4、その他

●発症機序による分類

1、血栓性
2、塞栓性
3、血行力学性


大まかにわけるとこんな感じです!この臨床病型、発症機序ってのがポイントです。「脳梗塞の発生機序は?」って聞かれて、「えっ、えーって確かアテロームと・・・」となると質問の答えにはなっていないのです。この機会にしっかり覚えちゃいましょう。

AtoAとは?AtoAって何?

本日は、AtoAについての説明です。


AtoAは、Artery to Artery embolization の略語です。



日本語では、動脈原性脳塞栓症です。



簡単に言うと①血栓ができて②それが血流に乗ってはがれて③末梢に飛び脳梗塞になるものです。



【余談】

アテロームが沈着して生じる、頚部内頸動脈狭窄による脳梗塞には、AtoAと血行力学的脳虚血の2つあります。



MRIでは・・・



小さな脳梗塞が散在性に認められるものがあります。これは血栓が血流に乗ってはがれてくだけて、血栓のシャワー状に散らばってつまったものです。

下の画像の赤い部分が拘束しているところです。
この部分をHIAといったりします。(分からない方は過去の記事へ )。

Hrとは?Hrって何?

今日はHrについて説明します。


その前に、HRとHrでは全く違う意味になるのでご注意を。


Hrとはドイツ語のハルン=尿 の略称です。


うちの病院では、「Hr流出あり」「Baつまり、Hr流出あり」などとカルテに記載されています。

Hrは昔によく使っていた用語として、現在では、Urine Quantityを略してUQと書いていたりもします。



ちなみに、HRはHeart Rateの略語です。意味は心拍です。
健常者であれば脈拍数とほぼ一致する。正常値は60~80回/分。

Baはバルーンです。尿カテです。

冠動脈(かんどうみゃく)CTとは?

うちの病院では脳神経外科だけど、冠動脈(心臓のCTの事)CT検査を行います。
なんでだと思います???
ヒント:血流に関係があります。



検査内容はまた今度お話するとして、今回は前処置で使う薬の事について説明したいと思います。



2つあります



まず一つ目は・・・


セロケン(ベータ遮断薬)

この薬は、自律神経の働きを抑え心拍を下げ、心臓の動きを抑えて血圧を下げる効果もあります。
ずばり、CT検査でかなりの成功確率を操作するのがこの心拍なのです。

心拍が高すぎると(私の経験上70以上)画像がブレてしまって検査を行えない恐れがあります。

そこで登場するのがセロケンです。



心臓の動きを抑えて、診断に必要な画像を得るために使います。


うちの病院では、1時間前に患者さんに投与します。1時間かけて徐々に心拍が下がっていきます。



2つめは・・・

ニトロペン

この薬は、冠動脈の内腔を拡げて、心筋に供給される血液の流れをよくします。更に抹消(さきっぽの方)の血管の内腔も広がるので、心筋の貧血状態を改善することにも役立っています。


うちの病院では、CT検査開始時に患者さんの舌に投与します。患者さんには舌の下で溶かしてもらいます。飲み込まないように注意してください!意味がなくなりますよ。




以上の薬を使って冠動脈CTの検査を行います!

慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)とは?

・どんな病気?

 頭を打った後、3週間~数カ月たって、硬膜下腔に血液が溜まる病気です。

・どんな症状?

 頭痛、物忘れ、手足のまひ、歩行障害、失語などがあります。

 
・なんで症状がおこるの?

 出血により血液が溜まり、脳を圧迫して頭蓋骨内部の圧力を上げるから。


・どんな治療をするの?

 血腫量が少ない-自然治癒、薬物療法。
 血腫量が多い-手術。

 手術の流れ ①局所麻酔②小さく頭皮を切開③頭蓋骨に小孔設ける④チューブを入れて、血腫内容を吸引、洗浄⑤OPE終了


【余談】

 英語で言うとChronic subdural hematomaといいます。
 うちの病院スタッフは「ズブドラ」と略して言っています。
 
  退院しても再び血腫が溜まり、入院というサイクルが多く見られます。

おすすめの本
★今の私の一押し!★







これから脳外科で働く方には大変役にたちますよ!

★今の私のお気に入り本★



勝手にレビュー ★★★★★

私が脳外科で働くようになり、色々と本を買いあさったんですが一番のオススメがこれです。説明が非常にわかりやすく、患者に説明する時の最低限の知識と医療従事者(ナース)としての必要な知識と別れて書かれているので、より広い知識を細かく知ることができます。購入してから一年経ちますが、今でも私の必需本です。良書です。
  • ライブドアブログ