のうげの穴

脳神経外科で働くあなたの為にブログを書きます!
医師、看護師、コメディカルの方の少しでもお役に立てられたら幸いです。

2014年04月

本日のカルテ用語

・左前頭葉皮質にDWIにてHIAあり
→脳梗塞(Afあり心原性塞栓症と思われる)
ラジカットの点滴開始





これはMRI画像を見ながらのドクターの記載です。
DWIはディフュージョンと読み、早期の脳梗塞などによく用いられます。

またHIAとはハイインテシティーエリアの略で、この場合は画像が白い事を意味しています。
Afとは、心房細動 atrial fibrillation の略です。心房筋の各小部分が無秩序に頻回収縮する状態をいいます。


脳梗塞になると、障害された脳細胞や血管から、フリーラジカル(活性酸素)が発生します。
そして脳梗塞の脳内では、このフリーラジカルがさらに脳細胞を破壊し、別の血栓を作るとされています。


脳保護療法は、エダラボン(商品名:ラジカット)という薬を使ってフリーラジカルを除去し、脳の障害を防ぐことにより、脳梗塞の後遺症を軽くしようというものです。
エダラボンは、一般に発症後24時間以内であれば使うことができますが、発症後3時間以内であれば、特に高い効果を得ることができます。

本日のカルテ用語

今日からカルテに記載されている一部を抜粋して書いていきたいとおもいます。


・Rt distal ACA にStenosis+dilataion様所見。
Ltも少しあやしい

・症候的にもdissectionの可能性が高い。






これは右側の遠位(末梢側)の前大脳動脈に狭窄と拡張がある。
左側も少し怪しい・・・と言っています。

症候的にもかい離の可能性が高い

前大脳動脈の区分

本日は、前大脳動脈(ACA)の区分についてお話します。


前大脳動脈は、大脳縦裂にそって走行します。
これを4つにくぶんしているのです。

A1からA4までの4つです。




A1-内頸動脈から分岐して内側に走行するところ

A2-視神経交叉の直上で垂直に上行するところ

A3-のうりょう膝の前方を上行するところ

A4-のうりょう幹の上行を走行するところ

これってCT?MRI?

今日は、救急で来る頭部検査についてお話します。


疾患によって有用な装置の違いを簡単に分けましたので紹介します。



●CTが有用

脳出血急性期
くも膜下出血急性期
頭部外傷急性期

●MRIが有用

脳梗塞超急性期
くも膜下出血亜急性期
脳挫傷や軸索損傷など



また今後わかれば追加していきます。


脳外科でよく使う脳血管の略語(まとめ)

本日から、脳の血管だけの略語集を作りたいと思います。


●動脈


前大脳動脈 ACA

中大脳動脈 MCA

後大脳動脈 PCA

前交通動脈 Acom

後交通動脈 Pcom

眼動脈 OphA

脳底動脈 BA

椎骨動脈 VA

外頸動脈 ECA

内頸動脈 ICA

総頸動脈 CCA


以上がメインの動脈です。よくカルテで見ます。



さらにマニアックな血管の紹介です。ここまでわかれば一人前!?


上小脳動脈 SCA

橋動脈 PA

前下小脳動脈 AICA アイカ

後下小脳動脈 PICA パイカ

前脈絡叢動脈 AChA アンコロ

おすすめの本
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これから脳外科で働く方には大変役にたちますよ!

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勝手にレビュー ★★★★★

私が脳外科で働くようになり、色々と本を買いあさったんですが一番のオススメがこれです。説明が非常にわかりやすく、患者に説明する時の最低限の知識と医療従事者(ナース)としての必要な知識と別れて書かれているので、より広い知識を細かく知ることができます。購入してから一年経ちますが、今でも私の必需本です。良書です。
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