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冠動脈(かんどうみゃく)CTとは?

うちの病院では脳神経外科だけど、冠動脈(心臓のCTの事)CT検査を行います。
なんでだと思います???
ヒント:血流に関係があります。

検査内容はまた今度お話するとして、今回は前処置で使う薬の事について説明したいと思います。

2つあります

まず一つ目は・・・

セロケン(ベータ遮断薬)

この薬は、自律神経の働きを抑え心拍を下げ、心臓の動きを抑えて血圧を下げる効果もあります。
ずばり、CT検査でかなりの成功確率を操作するのがこの心拍なのです。

心拍が高すぎると(私の経験上70以上)画像がブレてしまって検査を行えない恐れがあります。

そこで登場するのがセロケンです。

心臓の動きを抑えて、診断に必要な画像を得るために使います。

うちの病院では、1時間前に患者さんに投与します。1時間かけて徐々に心拍が下がっていきます。

2つめは・・・

ニトロペン

この薬は、冠動脈の内腔を拡げて、心筋に供給される血液の流れをよくします。更に抹消(さきっぽの方)の血管の内腔も広がるので、心筋の貧血状態を改善することにも役立っています。

うちの病院では、CT検査開始時に患者さんの舌に投与します。患者さんには舌の下で溶かしてもらいます。飲み込まないように注意してください!意味がなくなりますよ。

以上の薬を使って冠動脈CTの検査を行います!




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この記事を書いた人

はじめまして!

脳神経外科の病院で働いている現役放射線技師です。
20代後半で脳神経外科専門の病院に転職してきました。
当初、初めて聞く略語やカタカナ語で頭の中はパンク状態。

毎日仕事が終わって夜遅くまで参考書を使って勉強していました。
これから脳神経外科で勤める、または勤めてみたい医療スタッフの方は、おそらく同じような悩みを持つと思います。

少しでも不安を取り除くお手伝いができないかと思いブログを立ち上げました。
不定期ですがよかったらご覧ください。

好きな漫画:ワンピース
好きな音楽:ケツメイシ
好きな食べ物:天ぷら

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