穿刺部位
造影剤の注入は、手背や足の静脈は使わずに右の肘静脈からの注入が望ましい。
左肘静脈だと解剖学的に心臓までに到達する時間が長い。
これによって3つの問題が生じる可能性が予想される。
1 造影剤の到達時間の遅延
2 静脈内の造影剤によるアーチファクト(偽画像)が発生し、画像作成時に骨との分離が困難になる恐れ
3 頭の血管の抹消に到達する造影剤のボーラス性の減少。(目的血管に造影剤が到達しない恐れ)
造影検査は、一般的な輸液チューブだと耐圧性に乏しいためNG
造影剤投与の際には新たにルートを確保する方がよい。
しかし新たなルートが確保困難な場合、他の薬剤と同じルートを使う場合は、
投与前にルート内を生理食塩水でしっかりとフラッシュして薬剤同士の配合変化のリスクを減らす。
または、高速注入を行わないなどの注意が必要。
生理食塩水の後押し
造影剤注入ごに生理食塩水で後押しすることで、静脈内に停滞した造影剤を有心棒にまで押し流すことができる。
このことにより、造影剤注入時間を延長させることができる。
このためには、生理食塩水を造影剤注入スピードと同じ速度で注入する。
生理食塩水の後押し量
鎖骨下静脈から上大静脈までの容量は、15プラマイ8mL言われているので、20〜30mL程度の生理食塩水が後押しする。
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