MENU

【看護師必須】JCSと意識障害の評価ツールのこと!JCSの意味を簡単にわかりやすく解説

 当ページのリンクには広告が含まれています。

意識障害の評価は、看護師として非常に重要なスキルと言えます。

特に救急の現場や緊急対応が求められる状況では、素早く正確に患者の状態を把握することが大切です。

そんな時に役立つのがJCS(Japan Coma Scale)です。

このスケールを使えば、患者の意識レベルを短時間で正確に評価し、適切な治療につなげることができます。

この記事では、JCSの基本的な使い方や評価のポイントをわかりやすく解説します。

今すぐ現場で役立つ知識を身につけましょう!

本記事はこんな人におすすめ!
・脳神経外科病院で働いている人
・これから脳外科に配属される人

ちなみに、私は看護・医療関係の書籍をほとんどAmazonで購入しています。

タイムセールをやっていたり、定価よりも安くで購入できたり非常にありがたい存在です。

電子書籍があればKindleもおすすめです

\ お気に入りの本が見つかるかも/

目次

JCS(Japan Coma Scale)とは?意識障害の評価方法を簡単に解説


JCS(Japan Coma Scale、ジャパン・コーマ・スケール)は、日本で広く使用されている意識障害の評価スケールです。

このスケールは、意識障害を簡単に分類するための指標で、3-3-9度方式とも呼ばれています。

医療現場や救急時に患者の意識レベルを迅速に判断できるため、医師や看護師、救急隊員が共通して使用する標準的なツールです。


JCSで何が評価できるのか?


Japan Coma Scaleは、患者の意識状態を短時間で評価できます。

特に意識障害のレベルを確認する際に有効です。

JCSを使うことで、医療従事者同士が同じ基準で患者の状態を把握・共有できるため、診断や治療がスムーズに行えます。


JCSはどのような場面で使われる?


JCSは主に以下の場面で使用されます。

  • 医療現場:医師や看護師が患者の意識状態を評価し、治療方針を決める際に活用。
  • 救急医療:救急隊が患者の状態を病院に伝達する際の共通基準として使用。

JCSの使い方:簡単に意識障害の程度を評価する方法

状態コード説明
I: 刺激しないでも覚醒している状態0意識清明
I-1だいたい清明であるが、今ひとつはっきりしない
I-2見当識障害がある(場所や時間、日付が分からない)
I-3自分の名前、生年月日が言えない
II: 刺激で覚醒するが、刺激をやめると眠り込む状態II-10普通の呼びかけで容易に開眼する
II-20大きな声または体を揺さぶることにより開眼する
II-30痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すことにより開眼する
III: 刺激しても覚醒しない状態III-100痛み刺激に対し、払いのける動作をする
III-200痛み刺激に対し、少し手足を動かしたり、顔をしかめたりする
III-300痛み刺激に反応しない
R: 不穏, I: 護尿失禁, A: 自発性喪失


意識がはっきりしている場合は「JCS 0」と表記します。意識障害が見られる場合、次の3段階に分類します。

  • :刺激がなくても覚醒している(JCS 1桁)
  • :刺激で覚醒するが、刺激がなくなると眠る(JCS 2桁)
  • :刺激しても反応しない(JCS 3桁)

さらに、言語反応や運動反応を基準に細かく3段階に分類し、合計9段階で評価します。

評価数値が大きくなるほど、意識障害が重いことを示しています。

また、以下の追加情報を数値に加えて示すことができます。

  • R:不穏な状態
  • I:糞尿失禁
  • A:自発性喪失

たとえば、「JCS 3-R」という記載をすることで、意識障害の状態に加えて不穏な状態を示すことができます。


JCS評価で気を付ける点


JCSには限界もあります。

たとえば、除脳硬直と除皮質硬直の区別がなく、どちらも「JCS 200」と評価されてしまうため、診断時には注意が必要です。

その他にも、複数の要因で意識障害が引き起こされる場合には、JCSだけでなく他の評価方法と併用することが推奨されます。


まとめ

JCS(Japan Coma Scale)は、日本で標準的に使われる意識障害の評価ツールです。

迅速かつ簡単に患者の意識状態を評価できる点が特徴です。

医療従事者や救急隊員が共通の基準で意識レベルを確認し、適切な治療や対応が可能になるため、非常に重要なスケールと言えます。

しっかりと覚えていきましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はじめまして!

脳神経外科の病院で働いている現役放射線技師です。
20代後半で脳神経外科専門の病院に転職してきました。
当初、初めて聞く略語やカタカナ語で頭の中はパンク状態。

毎日仕事が終わって夜遅くまで参考書を使って勉強していました。
これから脳神経外科で勤める、または勤めてみたい医療スタッフの方は、おそらく同じような悩みを持つと思います。

少しでも不安を取り除くお手伝いができないかと思いブログを立ち上げました。
不定期ですがよかったらご覧ください。

好きな漫画:ワンピース
好きな音楽:ケツメイシ
好きな食べ物:天ぷら

コメント

コメントする

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次